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1. 匿名 2015/01/23(金) 00:14:07
出典:livedoor.blogimg.jp
10歳で誘拐、地下室に8年監禁されたウィーンの少女 :日本経済新聞www.nikkei.com1998年3月1日の朝、オーストリアのウィーンに暮らす少女、ナターシャ・カンプシュは、かばんに勉強道具を入れ、いつものように学校に向かった。ところがそれ以来、彼女は8年にわたって家族の前から姿を消してしまう。ナターシャは10歳だった。 ■警察、痛恨のミス アリバイのない男の説明を信じる ナターシャが白いマイクロバスに引きずり込まれるのを見たと、12歳の目撃者が証言した。警察は大がかりな捜索を開始し、776台のマイクロバスを調べた。その中にはボルフガング・プリクロピルの車もあった。彼はナターシャが暮らす家から30分ほどのところに住む元エンジニアだ。 プリクロピルにはアリバイがなかった
■広さ5平方メートル、地下室に8年間
ナターシャは誘拐犯に絶対服従の生活を強いられた。家の中では、プリクロピルのきっちり1メートル後ろを歩くよう強制された。たびたび殴られ、歩けなくなることもあった。眠っているときは手錠をかけられた。髪をそられ、奴隷として家事をさせられた。
肉体的、精神的に虐待されていただけでなく、ナターシャは孤独にも苦しめられていた。深い孤独のあまり、誘拐犯と少しでも長く、一緒にいようとさえした。
■独学で勉強、不屈のサバイバル・スピリット
「独学で勉強し、技術を身につけようとしました。編み物も自分で覚えたんです」
2006年8月23日、ナターシャは庭でプリクロピルの車の掃除をしていた。午後12時53分、携帯電話が鳴ったため、プリクロピルは掃除機の騒音から離れた場所に移動して電話を受けた。ナターシャはチャンスだと思った。掃除機を地面に置くと、走って逃げた。
婦人が警察に電話をかけると、数分後には警官が到着し、ナターシャを保護した。ナターシャは体の傷痕とDNAテストによって正式に身元が確認された。のちに警察は、彼女が監禁されていた部屋で、1998年発行のパスポートを発見した。
ナターシャの健康状態は総じて良好だった。ただし、体重はたったの48キロで、身長も誘拐されたときから15センチしか伸びていなかった。
警察に追われていることを知ったプリクロピルは、ウィーン北駅の近くで列車に飛び込んだ。
■新たな生活が始まった…
ナターシャは虐待にもかかわらず、誘拐犯に同情し、「かわいそうな人」と呼び、プリクロピルが死んだと聞かされると涙を流した。
ナターシャは新しい生活になじんでいるようだ。2008年には、自分がたいへんな苦難を経験した家を購入し、時おり訪れた。
ナターシャ・カンプシュさん(26歳)
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