自分の最古の記憶

[39. 匿名]

二部屋くらいの暗くて狭いアパートで両親と姉が食卓を囲んでいて、私は母の背中におぶわれている。

お腹空いてたので『ごはん』と言ったら母が一口だけ自分のごはんを箸で食べさせ、それきり家族の食事は続いた。

母も家族も一度も振り向かなかったことと、誰も話をしなかったのを覚えている。

今考えると色々おかしい。