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233. 匿名 2019/06/28(金) 03:59:46
何が何だかわからなかった。けれど、何も言わないのも悪いので「なるほど」とだけいった。
すると、ピコ太郎はおもむろに、今度はパイナップルとボールペンを取り出してきた。職人のように慣れた手つきだった。そして同じように突き刺した。
「パイナッポーペン」
僕は頷き、「なるほどね」と言った。もちろん、何にもなっとくはしていない。今だってそうだ。
ピコ太郎の両手にはボールペンが突き刺さったリンゴと、それからボールペンが突き刺さったパイナップルがあった。
「その二つをどうするんだい?」
ぼくは聞いた。それは無粋な質問だったかもしれない。だけど聞かざるを得なかった。
彼は再びーーある程度は予想していたがーー両手に持った二つをぶつけ合った。
「ペンパイナッポーアッポーペン」
その言葉を二回繰り返した。
それで終わりだ。この話に続きはないし、それ以上でもそれ以下でもない。ある時期に、僕たちの前にはピコ太郎という男がいた。それだけだ。今でも誰かの前で同じことをしているのかもしれない。ひょっとしたら、ジャスティン・ビーバーの前とかで。+15
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238. 匿名 2019/06/28(金) 10:11:33
>>232
>>233
そのコピぺ面白いよね。+0
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