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539. 匿名 2018/07/27(金) 00:11:05
>>501
キャラクターが生きていないんだよね。
キャラがその世界で肉体と精神を伴って生きているという現実感と重みがない。
好きな年齢、容姿、性格のお人形さんを作って、これまた自分好みのシチュエーションを当てはめて場当たり的な人形遊びしているだけ。
そのキャラクターがとある世界で、そのキャラに与えられた年齢や肉体、身分(学生なら学生、社会人なら社会人としての生き方。社会や家族の中での立ち位置)に見合ったそれぞれの役割を背負いながら、一人の人間としての心や意思、好き嫌い、トラウマなどを持って生きているリアリティーが全然ないの。
本人が持って生まれた資質、生まれた環境や生育過程によってどのような能力や性格、個性を持っているのか。それらを踏まえた上で各キャラの生活パターンや行動って作られていくもの。
性格が行動に、行動が性格に影響し合うはず。
そしてそうした一つ一つの行動の積み重ねが生き方になって、その人の人生となっていくものだと思う。そうした人々の心と行動の動きが幾重にも重なり合って「世界」を作るものだと思う。
細田さんの作品や微妙な漫画やアニメってそうしたキャラクターの内面の動きと実際の行動がちぐはぐというか、その辺の繋がりを全く考えてないように思える。
世界観についても中途半端な出来が目立つと思う。
とくに非現実的なものーーバケモノの子なんてバケモノの生きる世界でバケモノたちがどうやって生計を立てているのか、社会の仕組みがわからない。
衣食住、文化、服などの装いを見ても読み取れない。作品のテーマではない細部を疎かにしていたり、絵で見て伝わないのは細部まできちんと作り込んでいないからだろうなと思う。
その辺の細部は手間暇惜しめばいくらでも手抜きできる。でも、その辺を下手に疎かにしたら張りぼて感が出てしまい、見る人がいまいちその世界に入り込めないまま終わる。
存在しない人間(世界)をあたかも存在しているように思わせるための「魂を込める作業」がなんであるかを知っている人とそうでない人、それをできる人とできない人がいるんだろうな。
あと、現実的な描写と非現実な要素を上手く融合するセンス。
私もその辺りよくわかってないから偉そうなことは言えないけど、やっぱりその辺の才能に関して宮崎駿や高畑勲は異常。+63
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