-
1. 匿名 2017/06/07(水) 08:55:00
気がついたらカーテンの向こう側が明るい。夜明けだ。この部屋は、東と南に窓がある。朝日が昇るころにはすっかり眩しくなる。ふと耳をすませば、隣から寝息が聞こえる。そうだ、昨夜は子どもが珍しく泣いて、布団を並べて一緒に寝たのだ。六畳の洋室だが、ベッドはない。落ちるのが怖いからと布団を敷いて寝ている。白い壁には黄色いランボルギーニのポスター。彼のお気に入りの車だ。朝食の支度をしようと立ち上がり、茶色い引き戸をゆっくりと開けた。すぐ上の八角形の時計は、午前五時を過ぎたところだ。+60
-28
削除すべき不適切なコメントとして通報しますか?
いいえ
通報する