ガールズちゃんねる
  • 171. 匿名 2016/05/18(水) 17:10:07 

    >>167
    味噌カツについては諸説あって、本当の所は分からないんだよね。

    もともとは、串カツにこの地方の特産である米麹を使用しない味噌、いわゆる八丁味噌を使ったどて煮に浸して食べたのが始まりで、一部ではこの食べ方を守っている地域や伝統的な店もある。一説には、とある大衆食堂で、客に出す寸前の豚カツまたは串カツを誤ってどて煮の鍋に落としてしまったため、客には出さずに賄いとして食したところ、美味であったのでメニューに加えたのが始まりとも言われる。

    しかし、その濃厚な味と香りが(一部の通には大事にされているものの)、「食の大衆化」には向いていなかったため、戦後次第に八丁味噌をなにかで「割る」という方法で、大衆に受ける味への模索がされていっ
    た。現在では、ドミグラスソースなどで割るといった調理方法もある。

    平皿の上に豚カツを載せ、その上から味噌ベースのソースをかけた形態の味噌カツは、前述の味噌串カツや味噌カツ丼よりも後に登場したとされている。

    誕生にまつわる具体的な逸話や、それを裏付ける資料などが世に出ていないが、昭和42年(1967年)に刊行されたガイドブックに、中区錦三丁目にあった「和食レストラン なごや」が、八丁味噌をベースにしたソースを豚カツにかけて提供している旨の記述があり、昭和40年代初頭にはすでに名古屋市内においてお店でも提供されていたことがうかがえる。またその後に刊行された他の書籍などでも、名古屋市内や尾張地方周辺の店舗で広く提供されている旨の記述がなされており、なおかつそれらに関して特段の注釈も添えられていないことから、昭和40年代の末期の段階になると、この地方においてさほど珍しくも無い存在となっていたこともうかがえる。

    なお、この形態の味噌カツは三重県津市の「カインドコックの家 カトレア」が1965年に考案したものであると店主自ら名乗りを上げており、これを味噌カツの発祥とする説が近年になって一部で広められているが、同時にカトレアの味噌カツはいわゆる「名古屋めし」における味噌カツの発祥には当たらないという考え方も存在する[注 2]。なお、カトレアの味噌ダレがカツオなどのきいた甘くゆるめのものなのに対し、名古屋の味噌ダレは、赤味噌の色を濃く残した、こってりとしたものが多い。

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