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経済について質問&語るトピ

185コメント2023/09/18(月) 07:25

  • 183. yuri 2023/09/08(金) 20:11:44  ID:xJ1rotvdrg 

    >>180
    続きです
    ここから先が論文の考察になります

    景気中立的な状況(実質利子率が自然利子率に一致した状況)から出発して、潜在成長率が変化するような負の生産性ショックや正の生産性ショックが起こり、潜在産出量が本来期待されるY*から乖離して、Y*1(<Y*)やY*2(>Y*)の水準になったと考える

    このとき自然利子率水準を前期と同じr=r*に維持しようとすると、総需要C+Iはr=r*の水準に固定され、均衡点はE、産出量Y=Y*となる
    ショック後の潜在産出量=Y*1であれば正のGDPギャップ(Y*-Y*1)が生じ、ショック後の潜在産出量=Y*2であれば負のGDPギャップ(Y*2-Y*)が生じて、景気中立的ではなくなる

    したがってこのGDPギャップをなくすには、総需要C+Iが下方(上方)シフトし、新たな自然利子率水準r*1(E1)、r*2(E2)で均衡する必要がある

    分からないところは、ここから先の、新たな自然利子率水準r*1、r*2がr*より上昇するのか低下するのかになります

    ブランシャールでは、総需要C+Iを上方シフトさせるのは金利低下(からの消費、投資の増加)でした

    しかし論文では、家計による異時点間の消費の最適化から、今期の金利上昇が来期の消費増加をもたらすため、総需要C+Iを上方シフトさせるためには金利上昇(自然利子率上昇)が正しい

    この両者が一見矛盾してみえるのは、動学的分析か否かの違いによるものになるんでしょうか…
    それとも自然利子率の認識か考察のどこかに間違いがあるんでしょうか
    論文にあった動学的分析の内容がちゃんと理解できていないのもあって、なかなかつかめなくて苦労しています
    概要だけでもと思ってたのにすごく難しいです

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