【実況・感想】ダウントン・アビー s6第7話

[428. 匿名]

役のイメージがついてしまうのを怖がるのはわかる気がする。
昔「必殺仕事人」というドラマがあって、そのドラマの脇役に「田中様」という役名の役者さんがいた。江戸時代設定のドラマ、しかも武士の役なのに田中様は女言葉のオカマキャラで、そのコミカルな演技と役どころで、なかなかの人気者だった。しかし「必殺」ドラマはけっこう長く続き、「田中様」はどうもイメージが固定してしまったらしい。「必殺」と無関係な食べ物のＣＭでもまったく無意味に『田中様」の恰好と言葉使いで出されたりして激しく浮いていた。
彼が今も役者を続けられているのかは知らないが、あまりにも個性の強い役はほどほどでやめるのが賢いのかもしれない。女優の藤山直美さんも、昔朝ドラで、主人公をいじめる役を、これでもか、と快演したら、その後似たような役ばかり山のようなオファーが来たらしい。けれど彼女はイメージの固定と「似たような役ばかり演じていたら女優として型にはまってしまう。」怖れを感じて誘いをすべてことわったそうだ。その話を「徹子の部屋」で聞いた時は「なんてもったいない！。」と思ったが、現在の彼女の立ち位置を見ると、その決断は正しかったと思う。