事実をもとにした映画のオススメ

[155. 匿名]

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

60年代フォークの勃興期を描いた少ししょっぱいコメディ
アネリカンフォークの先陣を張ったデイヴ・ロンクの自伝を元にオリジナル・キャラクター、ルーイン・デイビスを加えたものなので厳密には一部フィクションありだけどデイビスはルークの投影とも思われ実話としても問題ないと勝手に断定(笑)
才能はありながら世渡り下手なダメ男の放浪の生活描写に終始するけど、金のためには芸は売らないプライドに満ちた男の悲喜こもごもの半生。
劇中に流れる６０年代フォーク（撮影時に生演奏）やクラシック曲の数々がとても楽しい。
デイビスが加入を勧められて断る男女３人組のフォークバンドが 500マイル を歌いだすことで彼らがP･P･Mであることが推察出来る楽屋落ち、ラスト、コーヒーハウスの地下で姿は見えないが聴こえてくる FareWell の歌声がボブディランであること･･･
古い音楽と新しい音楽の世代交代が始まったことが実感されるいいシーンです。