ガールズちゃんねる
  • 295. 匿名 2017/06/02(金) 14:28:12 

    中学生の時。
    学校帰りに友達の家に寄って、18時くらいに友達の家を出た。
    そこから家までは自転車で3分くらい。すぐ近く。
    帰り道は2パターンあって、広い道だけどちょっと遠回りか、近いけど狭いし途中ちょっとだけ竹藪の前を通らないといけないか。
    冬だったからもう真っ暗で、竹藪の前を通るのは怖いなと思って広い道を帰ることにした。
    友達の家は、広い道から50mくらい入った所に入口がある。
    その入口の方まで出て、自転車に股がって、見送りに出て来てくれてた友達に「また明日ね~」と挨拶しながら自転車をこぎ始めて…気づいた。
    50m進んで広い道に出た所はT字路になってて、正面はどこかの家の塀になってる。
    私がその時いた場所からは、正面の塀とカーブミラーが見えるんだけど…カーブミラーの下に、おじさんが立ってた。
    グレーのコートを来たおじさんで、向こうを向いて俯いてる。
    おじさんは微動だにしなくて、ずっと塀の方を向いたまま。
    「げ…あれって痴漢?私が通る瞬間に振り向いて、コートを開いてみせたりしてきそう」と固まる私。
    友達が「どうした?」と出て来て、「ねえわあそこに立ってるおじさん、痴漢かなぁ?」と指差す。
    でも友達は、「は?おじさん?誰もいないよ?」
    でも私にはおじさんがはっきりと見えている。
    「いるじゃん!向こう向いて立ってるじゃん!」
    「いやいや、何もいないし」の繰り返し。

    そして友達がぽつりと、「そういえば、こないだあの家(おじさんが向いてる塀の家)のおじさんが亡くなったけど…」

    もう怖くてそこを通るのは無理で、怖いけど竹藪の前の道を猛スピードで帰った。

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