1. 2026/04/07(火) 14:38:42
そんな健治さんはいま、車椅子でしか移動できない状態なので、実際に動けるのは林くんだけだ。かなりの負担だろうと思うが、それでも、父親が元気でいてくれることは大きな心の支えになっているようだ。
「大きいですよね。あの人がいなかったら、ひとりで続けるのは難しかったかもわかんないです」
かつて両親が、繰り返し保険金詐欺をおこなっていたことは事実だ。カレー事件とは関係のないそのことが、「だから、あいつらは悪人だ」というようなイメージを生み出したりもした。
そのため林くんも悩まされたと話していたが、それでも親は親、家族は家族。かつて拙著『抗う練習』のなかで対談した際の、彼の言葉がずっと心に残っている。
「いくら過去に法を犯したからと言って、僕はもう(親のことを)好きになっちゃってるので、嫌いになれって言われてもなれないんですよ」
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1998年7月、和歌山市内での夏祭りで提供されたカレーに毒物が混入され、4人が死亡、60人以上が中毒症状を起こした「和歌山カレー事件」。犯人であるとして逮捕され、最高裁で死刑が確定した林眞須美死刑囚については、その強烈なキャラクターを記憶している方も多いだろう。 妻の無実を訴え続けている健治さんも、妻がそんな目に遭っていると知ったらどんな気持ちになるだろう。考えるだけで心が痛むが、現在80歳ながら、元気にお過ごしではあるようだ。