1. 2025/11/18(火) 14:14:00
佐藤さんは今月捕獲した熊について「いつもの熊と全然違う。冬眠前に蓄えるべき脂肪が全くない。今年の熊は冬眠せんかもしれん」と危機感を募らす。
玄関前で熊を見た同市の小野仁厚さん(73)は「家族4人、極力家から出ていない」と明かす。外出時は1メートル超の木の棒、熊スプレーを持ち、ラジオを流すという。
農家の佐藤恵美子さん(83)は、しばらく畑に行っていない。ピーマンやハクサイなどの収穫は諦め、インフルエンザの予防接種も断念。「コロナ禍よりひどい。畑どころか、昼でも誰も外を歩かなくなった。村が一変した」と嘆く。
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熊による人身事故が深刻になっている。今年度に入り50件超と、突出した被害が出ている秋田県では、畑や病院に行けない高齢者や、食害で園地が全滅した農家もいる。…熊には慣れているはずのベテラン狩猟者でも「今年は異常」と口をそろえ、玄関の開閉すら緊張するほどだ。