1. 2025/11/05(水) 12:55:16
都市部の若者のクルマ離れは、趣味嗜好の変化ではなく、都市環境が生む構造的現象である。鉄道やバスの利便性が高く、日常の移動は公共交通でほぼ賄える。加えて、カーシェアや電動キックボードなどのシェア型移動サービスが普及し、クルマを所有せずとも生活に困らない環境が整っている。駐車場代や維持費、任意保険料、ガソリン代といった固定コストも重くのしかかる。若者の間では「所有より利用」が合理的との意識が広がっている。警視庁によれば、20代の免許保有者は平成26年末の約1078万人から令和6年末の約983万人に減少した。都市部の大学生では、免許取得は就職活動の資格欄を埋めるためのものに留まり、生活必需品としての価値は薄れている。
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若者のクルマ離れは都市と地方で二極化。都市部では免許保有者が10年で約95万人減少、所有よりカーシェアを選ぶ一方、地方では必需品かつステータスとして高級車志向も根強い現実が浮かぶ。