1. 2025/10/07(火) 11:42:22
愛知県の公立小学校に4年生の娘が通う母親は、シンプルすぎる運動会に違和感を覚えると言います。この学校では「運動会」ではなく「体育授業参観」という名称。その名の通り授業参観の延長のようで開催日も平日です。保護者は自分の子のクラスの後ろに並び、ダンスと徒競走の“授業”を見学します。
「楽といえば楽ですが、もう少し見たいな、という気持ちはあります」と打ち明けます。参観は2学年まとめて1時間という形式で行われるため、見どころはわずか。実質30分弱だといい、来場する保護者はまばらで誰も見に来ない家庭もあるといいます。
子どもたちが学校で運動会らしい経験をできないことに、危機感を募らせます。
「小学校では玉入れもリレーも経験できなくなっています。うちは町内会の運動会があるので玉入れや綱引き、二人三脚まで経験できますが、そうした機会がなければ運動会の種目を知らないまま大きくなるところでした。運動会でしか体験できないこともあるので、このままの形式でよいのか疑問です」
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赤白対抗や選抜リレー、応援合戦――。親世代が知っているにぎやかな運動会が、各地で姿を変えようとしています。コロナ禍を機に運動会をスリム化した学校は多く、わが子の学年だけ見学する「体育参観」に形を変える小学校も少なくありません。様変わりした運動会に対する、保護者の“モヤモヤ”を取材しました。