1. 2025/08/08(金) 11:43:45
「通常、ケーキやおせちで需要の多い年末年始はともかく、夏場は卵の価格が下がります。昨冬に起きた鳥インフルエンザの影響がまだ残っている中、この暑さでニワトリが夏バテして卵が取れない。卵の価格はいま、記録的な高止まり。さらに暑い日が続くこの8月から9月まではもっと大変なことになると思います」とは、宇都宮大学農学部農業経済学科助教で農業ジャーナリストの松平尚也さん。国内で2日連続の40度超え、“灼熱の7月”を記録したこの夏。体温調節が苦手な豚が高騰するなど、畜産への影響も報道されているが…。
「豚と同じく体温調整が苦手なニワトリもまた、暑さに弱い生き物です。彼らの体温に影響する臨界温度は27.5度から。鶏舎の室温が27.5度を超えると、暑さのストレスから餌を食べなくなるので、産卵の量が減ります。また産んでもサイズが小さく、殻が薄くなります」
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農林水産省によると、全国のスーパーで直近に販売された1パック(10個入り)の平均価格は299円。昨年の同時期と比べて2割以上も高い。また、鳥インフルエンザの影響で卵の価格が高騰した“エッグショック”の2023年同時期よりも高値がついている。