1. 2025/07/28(月) 15:05:15
昆虫食がこれだけ反発を招く要因として、元木氏は、現代社会に存在する昆虫へのネガティブなイメージが嫌悪感につながっていることを挙げる。
「嫌悪感には心理学的にいくつかの種類がありますが、昆虫食の場合、特に問題になるのは『中核的嫌悪』と言われるものです。これは腐敗した食べ物など、口にすれば毒になりうるものを本能的に避けようとする身体の防衛反応に由来します。
少なくとも現代の日本では、昆虫食は病原菌と結びつけて捉えられるという研究結果がある。これが嫌悪感を引き起こす一因です」
多くの企業では、コオロギをパウダー状にして活用するなど「見た目」による嫌悪感を消す工夫を凝らしてきた。また、衛生管理の徹底や安全性への配慮もアピールしてきた。それでも抵抗感を拭うのが難しいのは、それだけ「イメージによる喚起力が強い表れだ」と元木氏は言う。
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