1. 2025/06/28(土) 16:07:45
その後、私と夫は息子が8歳のときに離婚して、娘と息子のうち息子だけ日本に引き取りました。
引き取った息子を、日本の小学校に入れました。フランスではさかんではない野球がすごく珍しかったようで、野球チームに入りたいって言ったんです。まだ日本語もおぼつかない状態で入っていったんですが、初日に帰ってきたとき、「お母さん、日本って変な国だね」とフランス語で言うんです。
「きょう練習に行ったらコーチにお母さん方がお茶をついでいた。おかしくない?」
「だってコーチは男の人だけど、大人じゃない。お茶ぐらい自分で入れられるでしょ? フランスだったらそうだよ。なんで大人の男の人に女の人がお茶をついでいるの?」
フランス社会が子供をそうやって育てて男女平等に慣れさせているわけですね。人権教育がすでに施されていたということです。
それを聞いて、私は安心してしまったわけです。
仕事に追われながらも高校生まで育てたとき、ふと気がついたらそこにはものすごくマッチョで男尊女卑な男になった息子がいました。
日本のアイドルが大好きでアニメが大好き。胸だけ大きい童顔の女の子が大好き。「女の子は可愛いほうがいいよね」「やっぱり逆らわない子がいいよね」「口答えしない子がいいよね」と普通に言う子になってしまいました。
そこで、高校2年生のときに彼をフランスに送り返しました。フランス語は相当忘れていたので苦労して勉強してぎりぎりバカロレア(日本の高卒認定に相当する=編集部註)に受かりましたが、それからはずっとフランスに住んでいて、当人も今では日本社会が男尊女卑であることを理解できる人間に変わりました。
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「女の子は逆らわないほうがいい」フェミニストも絶句…人権意識の高い息子が"超男尊女卑"な男に変貌した理由 性的同意とは、「『いいよ』と言うこと」ではない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)