1. 2025/06/24(火) 00:21:05
気象の影響はあるものの、早場米の流通後、夏場には新米の供給も増える。いつまでも、米の価格が上昇基調で推移する、あるいは高止まりすることは考えづらい。価格が高いうちに在庫を販売したほうが、収益を得やすいと踏んだはずだ。
それでも、こうした業者はごく一部とみられる。小泉農相の記者会見内容などを確認すると、一部の卸売業者(米問屋)は依然として価格が上昇する展開を期待し、米の在庫を抱え込んでいるとみられる。小泉氏は国会で営業利益が前年比で500%増のコメ卸大手もあると答弁したことが、それを示唆する。
依然として、国内の米流通市場に参加する過半数の業者は、米の価格が追加的に上昇する可能性はあると考えているようだ。そうした市場参加者の心理に、どのようにして小泉氏が“価格は下落する”という見方を植え付けることができるかが当面の焦点である。
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国内の米流通市場では、依然として追加的な価格上昇をにらみ、在庫を抱え込む米卸売業者が多いとみられる。現時点での価格下落のペースからすると過半数を上回る業者は高値での販売を狙っているようだ。