1. 2024/11/27(水) 22:20:23
「認知症の症状に、いわゆる “色ボケ” と言われる、性的逸脱行動があります。旦那さんが、日常生活では普通なのに、夜になると、奥さんに性行為を求める。それだけなら、性欲は高齢者になろうとあるので、問題ではないです。だけど、そこに認知症があると、自分が勃起しない・射精しないのに、夜に何度も奥さんに求め、奥さんが眠れなくなったケースがありました」
夫は75歳で、妻は70歳前半の夫婦だったという。
夫は、勃起しない・射精しないことを忘れて、何度でも迫ってくる。妻は薄々、認知症を疑っていたが、受け入れ続け、不眠になった。その末の夫婦での認知症外来の受診だった。
「旦那さんは、自分がもう “できない” ことは悟ったようで、受診のときに、何とも言えない悲しい顔をしていました。
だけど、やはり認知症の症状で、悟ったことも忘れてしまいます。それでも、奥さんは、自尊心を傷つけないために、拒否しなかったそうです。夫婦愛ですよね」
+26
-223
精神科病院の入退院の相談、カウンセリングもかねて、患者やその家族の話を聞くソーシャルワーカーという仕事がある。その相談の中には、認知症の高齢者の家族でパートナーや患者本人の性の問題に悩んでいる人も多い。今回は、精神科病院のソーシャルワーカーとして働いて4年目の中村さん(仮名・44歳・女性)に、その実態を聞いた。