1. 2015/11/15(日) 13:20:40
マタハラ上司よりタチ悪い?「スポイル上司」とは 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版
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妊娠や出産を理由に解雇や降格をする、退職を強要するなどのマタハラは、広く知られるようになった。だが、「もう一つのマタハラ」が存在する。研究職の女性(42)は、2年前に育児休業から復職した。だがそれ以降、自分が退社した後の会議で重要事項が決められる状態が続いている。製薬会社営業職の女性(38)は、夜の会食に出席できないことで「半人前」の扱いをされるようになったと感じている。IT企業に勤める女性(31)は、時短勤務を選んだことで、昇給も昇格も望めなくなった。
仕事と子育てを両立しやすくするという「大義名分」のもと、妊娠・出産した女性に責任ある仕事を任せず、結果的に昇格・昇進もさせない。本人の意思にかかわらず、子どものいる女性をひとくくりにしてこうしたコースに乗せることを「マミートラック」と呼ぶ。NPO法人マタハラNetの小酒部(おさかべ)さやか代表によれば、「マミートラックは、マタハラの親戚」だ。
~中略~
「夫や子どもがいる女性には業務の負担を軽くしてあげよう」「子育て中に責任ある仕事を任せるのは酷だ」といった「間違った配慮」によって、女性をマミートラックに乗せて甘やかし、昇進・昇格ややりがいを阻害してしまう。悪意がなく、ハラスメントの自覚がない分、マタハラ上司よりたちが悪いとも言える。こうしたスポイル上司のもとでは、時短勤務などの両立支援制度も両刃(もろは)の剣となる恐れがある。
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