1. 2024/10/29(火) 09:22:10
「生活保護はやっぱりね、抵抗があったよ。負け組じゃないかって。でも友達に『抵抗を感じている場合じゃないよ』って言われて、これが俺の現実なんだってわかった。実際、もうシャレにならない状況だったから。電気とガスは一年くらい通ってなかったし、夜は単三電池式のランタンを点けて生活して、シャワーは冷水で。水だけは死守したけども」
(中略)
家賃はかからないため、生活保護費は食費や水道光熱費にあて、最低限の生活は取り戻した。いま一日をどんなふうに過ごしているのだろうか。
「一日、ほぼ散歩してます。朝10時に目がさめて、どこでタバコ吸おうかなって考える。俺、持論があって、煙草は健康にいいってこと。煙草があるから外に出たいと思えるし、ニコチンを全身に回らせると、脳が冴えた感じがするんだよな。煙草は一日1.5箱。お気に入りの場所とか、ここで吸ったことないなって場所を探して、お昼にスーパーで弁当を買って食べて、また午後に散歩して、夜用の弁当を探しに隣町まで行く。地元にも同じスーパーあるじゃんって思うんだけど(笑)。でも、ここで買ったっていうのがいいんだよね」
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カルト的人気を誇る漫画『国民クイズ(作画)』や『バカとゴッホ』などの作品で知られる漫画家・加藤伸吉さん(58歳)は、今年から生活保護を受給して生活している。それでも漫画という道を選んだことに後悔はないと語る、その理由とは――。