1. 2024/09/11(水) 11:10:26
メディアが使用する犯罪に関わる言葉の中には、見聞きした者の危機感を削ぐ、マイルドな表現が少なくない。例えば、「いじめ」はその典型例だ。暴行罪や恐喝罪、侮辱罪などは学校内で起きると、たちまち「いじめ」という言葉で括られがち。「いじめ」と聞くと、どれだけ凄惨な暴力を受けようが、どれだけひどい言葉をぶつけられようが、どうしても“子ども同士の戯れや衝突”とイメージしやすい。(中略)
他にも、「パワハラ」や「セクハラ」という言葉を使用して、犯罪行為を報じる記事は枚挙にいとまがない。これらの言葉が普及したことにより、ある程度は他者との距離感を重んじる風潮は醸成されたように思う。その一方で、犯罪行為の境界線をぼやかせ、結果的には苦しむ人も新たに生み出していないだろうか。
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SNSでは「「ワンタッチ痴漢」なんて軽々しいネーミングができるのは、実際に被害に遭ったことがないからでは?」「なんかお手軽犯罪みたいな呼称で嫌だね」など、「ワンタッチ痴漢」という表現に違和感を覚える声が少なくない。