1. 2024/08/06(火) 21:07:29
それでも、東アジアの多くの国で女性の生活は向上している。同地域の「娘より息子を好む」傾向は廃れつつあり、学業での成功が男女を問わず期待されるようになった。いまや韓国、中国、台湾では、女子の大学進学率が男子を上回っている。
日本ではまだ男子のほうが高いが、その差は約6ポイントにまで縮んでいる。女性の社会進出も進んでいる。日本では25~39歳の女性の有業率(仕事をしている人の割合)が2022年に初めて80%を突破。韓国でも25~29歳の女性の74%が職に就いている。
だが、こうした女性の躍進こそが、反発を招く一因となっている。「若い男性たちは、学校でも職場でも自分より優秀な女性に囲まれています」と指摘するのは、ソウル大学のイ・ヒョンジェ教授だ。
彼女によると、多くの男性は「ジェンダー平等はすでに達成されている」と感じており、すでに平等な社会なのだから、さらなる女性支援策は不公平だと思っている。女性を家庭に縛りつけたいわけではないが、それでも不満が募っているのだ。
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日本と韓国の若い男性たちの間で反フェミニズムが広がっていると、英誌「エコノミスト」が報じている。両国に共通しているのは、優秀な女性に対する反発、経済的見通しの暗さ、そしてネット上の煽りだという。