1. 2024/08/02(金) 19:22:28
■モバイルの「声と音」と「ながら操作」はなぜ迷惑なのか
・「視覚的なコミュニケーションの秩序」として維持されている車内空間に、「聴覚的コミュニケーションの秩序」が侵入するという問題である。聴覚刺激を抑制し、視覚を重視した公共交通の秩序維持は、狭く、閉じられた空間のなかで近接する人びとが、他人同士として距離をとって共在するためのものでもあった。
・電車内での携帯電話の通話の場合、こちらの利用者の声は聞こえるが、電話の向こう側がどんな人なのかはわからない。話している内容も、多くの場合、聞こえない。通話の声すら迷惑であるのに、片方のみの内容は雑音でしかないだろう。また、見知らぬ人のプライベートな内容が耳に入ることによる気まずさもある。そうした個人情報が耳に入れば、見知らぬ他者としての心理的な距離がややとりにくくなる。
出典:president.jp
つまり、モバイルメディアは、「うるさくて無視された感じがする」がゆえに、「迷惑」、「不快」、「危険」と感じられるようになったのではないだろうか。
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■「優先席付近では電源オフ」が緩和されたのは2013年… 携帯電話の電波出力が小さくなり、ペースメーカーのシールド性能が向上することで、誤作動のリスクは軽減していく。そのため、総務省は2013年に「医療機器と携帯電話を離すべき距離」の指針を緩和している。 さらに2015年には、「近接状況になっても影響が発生するとは限らない」という文言を加えて、指針をさらに改定した。このように医療機器の誤作動という問題は次第に背景に退いていったが、…