1. 2024/06/19(水) 11:51:01
最近は、代官山の街にも変化が生じ始めています。東急東横線の地下化と東京メトロ副都心線が接続されたことです。2013年3月に完成した地下化工事は代官山駅から渋谷駅までの区間を地上部の線路を撤去して地下化する大掛かりな工事でした。(中略)
線路が撤去された跡地には10年間の暫定利用としてログロード代官山がオープンしましたが、こうした街の変わりようによって代官山にそれまで多く存在したブティック店舗で閉店する店舗が増えてきました。アパレル業界ではファストファッションの隆盛や通販の発達によって路面店での売り上げが振るわなくなってきたことも原因のひとつでしょう。線路を撤去したために代官山のエリアが恵比寿方面と繋がったことがこれまでの狭いエリアに展開されてきた代官山の個性を希薄化させたとも受け取れます。
また鉄道会社同士の相互乗り入れによって終点「渋谷」駅の一つ手前のお洒落タウンであった代官山のイメージが、東武東上線や西武池袋線ともつながったことで「人の流れ」が拡散、分散してしまい、代官山が単なる通過点の街に変質を始めているともいえます。その影響か、「住みたい街ランキング」の上位常連だった代官山も2024年ランキングではついに92位にまで後退しています。
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代官山が”住みたい街”ではなくなった理由…東大卒不動産評論家の牧野知弘氏が自ら住みたい街について語る。