1. 2024/06/15(土) 13:47:29
――送り仮名つきの「憧れ」という名前の由来は?
金井 父がこの名前を考えてくれたのですが、りっしんべんにわらしべで、童心を大事にする、いろいろなものに対して憧れるような好奇心旺盛な子になってほしい、という意味で名付けたそうです。送り仮名についても強い思い入れがあったそうで、ぱっと見て「どう読むの?」というクエスチョンが出ない名前にしたかったと聞きました。
ただ、初対面の方はほぼ全員、「みんなから憧れられる存在」という意味でとらえてしまうので、思春期の頃は、「そういう存在にならなければ」という葛藤がずっとありました。
――改名を考えたことはありますか。
金井 あります。中学時代、名前が呼ばれるような環境に行かず、ひっそりと時間が過ぎるのを待つような一番つらい時期があって、そんなときに、「みんなからの憧れの存在じゃないのに」といういじられ方をしたんです。「この名前で生まれなきゃよかった」という思いが最高潮のところにきてしまって、母親に改名について本格的に相談しました。
――ご両親とはどんな話し合いを?
金井 その前から悩んで考えていたことも知っていたので、「ごめんね。だったら考えていこうか」と。結局、話し合いの中で、両親が本当に大切に思って付けてくれた名前なんだという思いが伝わってきて申し訳なく思ったのが、改名を踏みとどまった大きな理由です。
――今でも、名前に対して思いが揺れることはありますか。
金井 大学に入ってからはだいぶなくなってきました。「いい名前だね」と言われることが増えましたし、すぐ名前を覚えてもらえることがどれほどラッキーなことなのかと、改めて感じました。これは、まさに話し合いの中で両親がよく言ってくれていたことで、そのとおりだったなと思います。
(略)父に、「私が男の子だったらどんな名前にしてた?」と聞いたことがあって。
――気になります。
金井 「男の子だったら漢字の熟語で、『人生』とか『世界』、『宇宙』にしたかった」と言っていて。あ、男でもそっちだったのね、と(笑)。まあでも、それはそれで、もらった名前を大切にして生きていたんだろうなとも思います。
――お父さんに、並々ならぬこだわりを感じます。
金井 父は新聞社の記者をしていることもあり、言葉がとても好きな人なんです。私の名前も、「輝き」「詳らか(つまびらか)」「厳か(おごそか)」など、他にたくさん候補があったと聞きました。結局、考えすぎて収拾がつかなくなったそうで、最後は辞典をひっくり返して「あ」から読みはじめて、「憧れ」になったとか(笑)。
「名前ではないテロップが入っている」と視聴者から指摘も…改名に悩んだアナウンサー(32)が明かす、子どもに付けた意外な名前 | 文春オンライン
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名付けの背景から過去の葛藤、そして、自身のお子さんにも送り仮名のある名前を付けた思いなどを聞きました…
――金井さんは今年2月に第二子をご出産されたばかりなんですよね。お子さんのお名前をお聞きしてもいいですか。
金井 1人目の女の子は「結な(ゆいな)」で、男の子は「繋ぐ」です。またか、という感じかもですが(笑)。
――送り仮名を踏襲されたんですね。
金井 女の子は「漢字+ひらがな」でいきたいなと思っていて、わりとすんなり決まりました。男の子は、「繋」の漢字1文字で「つなぐ」と読ませるのもいいかなと思ったのですが、夫が、「いや、そこは『ぐ』でしょ」と。
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フリーアナウンサーとして活躍し、今年第二子を出産されたばかりの金井憧れさん(32)。新聞記者の父が名付けた「憧れ」という珍しい名前から、思春期は改名を考えるほど悩んだ過去もあると語ります。 そんな金…