1. 2024/06/14(金) 17:17:03
――角さんは正直、この画像を単体で見たときにどう思いましたか?
角佑宇子さん(以下、角):街中でよく見かける、いたって普通のミドル世代かなという印象です。
とにかく、当たり前の日常の服装だと思います。
角:おっしゃる通り、全てのアイテムはいたって普通の定番服です。それを着ているからといって「若作りを狙うカジュアルおばさん」と思う人は実際にはほとんどいないのではないでしょうか。
出典:joshi-spa.jp
――大人女性の服装において、カジュアル=若作りでしょうか? また、若作りと思われやすい服装とはどういうものでしょうか。
砂場で遊ぶ親子角:いえ、カジュアルは若作りではありません。
この画像の「カジュアルおばさん」というのは、時代遅れになってしまったカジュアル服を今も着ている=若い頃の自分を捨てきれていないのでは?=無理に若作りしているカジュアルおばさん、と言いたいのではないかなと思います。
それに若作りというのは、今の若者が好んで着る、若者にしか着られないであろう突飛なトレンド服(今ならY2K)や、甘可愛いデザイン(フリルやレース)を無理して着ていることを指すので、本来の意味でいうと今回のような画像は若作りには入りません。着ている目的が違いますから。
リアルクローズに対して野暮ですが、あえてマイナスな表現をするとしたら若作りカジュアルではなく、最新流行ではないカジュアル? でしょうか。それでも全ての人が毎日洗練されている必要はないですし、着る場所のTPOによっては下ろしたてのデニムやTシャツなんて着られませんよね。例えば公園で子どもと遊ぶ時間などは泥まみれになるかもしれないわけですし……。それに、服を選ぶ気力がない日も、おしゃれをする必要がない日も、いくらでもあります。
出典:joshi-spa.jp
その好きな服がカジュアル服であっても、昔の服であっても、少しぐらい組み合わせがチグハグでも、私は良いと思います。何より、常に肩肘はって、普段着をいつでもおしゃれで洗練されたものにする必要もありません。
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…元々はブログ「TOKYO REAL CLOTHES 大人世代のリアルクローズ」で、2023年2月15日に公開された記事の中の1画像。記事自体は、ロゴTをイタく見せないために大人世代に似合う組み合わせを解説するというもので、「お洒落迷子さんの参考になれば嬉しいです」と優しく締めくくられていました。それがこのタイミングでXユーザーの投稿をきっかけに拡散し、あの1枚の画像だけが独り歩き。不幸にも多くの女性をイラッとさせてしまった「若作りカジュアルおばさん」画像に関して、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子さんに意見を聞きました。