1. 2024/04/01(月) 13:59:28
パリ市内には現在、男女共用で一人向けの公衆トイレが435カ所存在する。バリアフリーにも対応しているうえ、誰かが使うたびにドアが自動でロックされ、室内を自動で洗浄、消毒、乾燥してくれる優れものだ。ただ、洗浄には1~2分もの時間を要し、行列の原因となっていた。
新タイプの公衆トイレは、この洗浄時間が30秒に短縮され、男性用の小便器も増設されるため待ち時間の短縮に期待がかかる。
パリ市は五輪開幕までに150カ所を新タイプに替えることで、公衆トイレの数を増やさずして押し寄せる観光客のニーズに応えようとしている。
ただ、この公衆トイレ、実はパリジャンからの評判は決して良くはない。
26歳女性:
においもひどいし、使いません。気付いたら1日我慢していたこともあります。公共施設に対する敬意がないんですよ。そんな中、誰がトイレにまで気を使うんでしょう
さらに、公衆トイレには便座がない。
公衆トイレだけでなく、空港などにも「便座なしトイレ」は存在し、日本人にとっては驚きなのだが、フランス人にとっては、それほど意外なことではないようだ。
47歳女性:
もし便座があっても座らないですし、衛生面を考えると、正直、便座がない方がみんなのためですよね
パリでは、日本のような「コンビニのトイレ」というものは無い。さらに、地下鉄の駅にもほとんどトイレがなく、20駅につき1つほどしかない状況だ。自由にアクセスできるトイレがとにかく少ないのだ。
では、パリジャンは普段どのような対策をしているのか聞いてみた。
47歳女性:
私たちがパリに1日いるときは、カフェで食事をして、その時にトイレにいくわ
出かける前にトイレ。美術館でトイレ。レストランでもトイレ。とにかくこまめに用を足し、どうしても我慢できない緊急の場合は、近くのカフェに駆け込み、コーヒー1杯を頼むのが、パリジャン流だそうだ。
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パリ五輪が今夏に迫る中、市内では、急ピッチで公衆トイレの交換工事が進められている。