1. 2024/04/01(月) 13:28:26
近藤先生は、大学進学実績を決めるのは、中学受験時の偏差値ではなく、中学進学後の教育によるものが大きいと予想されています。そのため、逆説的に進学校進学の有用性が示されていると考えられています。
ただ、それが中学受験によって行われるべきかは、また別の話です。進んだ学習カリキュラムを手にするだけなら、進学塾に通えばいい話。開成や灘で東大受験特化型のカリキュラムを行われているわけではない以上、東大進学を目指すのであれば、むしろ進学塾に通わせた方が効率はいいでしょう。
そして、これらの進学校は、多くが私立校です。進学塾に通えば済むだけの話なのに、さらに私立校に追加でお金を落とすのは、本質を見失い、中学校や高校のもつブランドに目がくらんでいるだけであると言わざるを得ません。
こういった要素を加味すれば、中学受験で高偏差値帯の学校を闇雲に目指し続けることに意味はなく、むしろ中学校進学以降で教育資源を投下したほうが効果的と考えられるのではないでしょうか。
私は、高い学歴を身に着けたいならば、中学校進学以降で勉強にいそしみ、各都道府県トップクラスの公立高校に入学するべきだと考えています。
自我や認知能力が未発達な小学生の段階から、あまりにも多くの情報を詰め込んで優劣を決める中学受験は、子どもの将来を捻じ曲げてしまう可能性があります。首都圏に渦巻く異常な中学受験ブームですが、はやく悪い夢から覚めてほしいと願うばかりです。
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現在、東大教授を務められている近藤絢子先生が2014年に発表した研究「私立中高一貫校の入学時学力と大学進学実績―サンデーショックを用いた分析」によれば、中学入学時の、その中学校の偏差値と、大学受験の結果には、何の相関関係もないことが示されています。