1. 2015/10/13(火) 22:58:52
「子育てと介護の両立は本当に大変。大変な頃は、記憶がないほど」
沢藤さんはフルタイムの共働きで、5歳と1歳の子育て中。都内で自転車で10分ほどの距離に住む母親(64)は、脳が出す運動の指令が筋肉にうまく伝わらず、体が動かなくなるパーキンソン病。投薬により1日のうち2時間ほどは体を動かせるが、それ以外はほぼ寝たきりで介護が必要だ。
長女を出産後の育児休業中は、おんぶしながら母親の介護をした。職場復帰後は、仕事の後に母親宅に寄り食事作り。自宅に帰って子供を寝かしつけ、夫の帰宅後に母親の様子を見に行くことを繰り返した。24時間、気の休まる隙もない生活だった。
限界を感じた2年前、共働きの弟夫婦が近くに転居、母親と同居することになった。母親の病状が進んで要介護度が上がり、介護保険の訪問介護サービスを1日4回受けられるようになって沢藤さんの負担は減った。それでも、週末は弟の家で過ごし、母親の投薬の管理や見守りを担う。
■経験者は14%上回る
ダブルケアの増加の原因は、晩婚化による出産年齢の高齢化▽長寿化により介護期間が長くなりがち▽きょうだいが少なく、介護の負担は同居または近居の実の娘に集中しがち▽子供の預け先がない-などが挙げられる。
出典:www.sankei.com
+63
-0
少子高齢化の影響などで、親の介護と子供の育児を同時に行う「ダブルケア」に悩む女性の声が聞かれるようになった。横浜国立大の研究者らが、実態を調査したところ、経験者は6歳未満の子供がいる世帯の14・2%に上った。介護と育児の両方に目配りできる「サポーターの育成が必要」と指摘。国もダブルケアに直面している人の数や実態調査に乗り出した。(村島有紀) 24時間フル稼働