1. 2024/03/24(日) 10:20:55
「さあ、みなさん。お話の途中ですが、まずは、赤ちゃんたちのごはんですよ〜」
テーブルに並んだ本日の献立は、ハンバーグ、ポテトサラダ、にんじんラペにデザートのみかんヨーグルトまで、栄養バランスだけでなく彩りもバッチリだ。食べやすいようにやわらかくしたふわふわのハンバーグをほおばる赤ちゃんたちから、覚えたての「おいちい」が響きわたると、食堂は笑い声であふれるのだった。
赤ちゃんの食事が終わると、次はお母さんたちの番。大人用のハンバーグに舌鼓を打つ。その間、子供の世話は菊地さんとスタッフらが担う。
出典:img.jisin.jp
出生数の低下について、菊地さんは「そりゃそうだよな、というのが正直な感想です」と話す。
「みんなの心の奥底にあるのは、将来への不安だと思います。子供ひとり育てるのにもお金がかかるし、老後の年金だって安定して受け取れるのかわからない。これでは、2人目は産めません。産後ケアのデイサービスを使う場合、費用は約1万5千円で自己負担が2千〜5千円程度。誰もが気軽に、とは簡単に言えない金額です。今後は、育休、産後ケア、赤ちゃん食堂などをうまく使い分けていくべきで、そのための具体的な金銭的・人的支援を国や自治体には望みます」
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産前産後のケアに特化したユニークな助産院として知られるママナハウスだが、この日は、離乳食期の赤ちゃんと母親を支援する「赤ちゃん食堂 ままな」の開催日。子ども食堂は全国各地で実施されているが、離乳食まで提供してくれる「赤ちゃん食堂」は希少。その日本第1号こそ、この施設なのだ。月2回の開催で、2歳未満の赤ちゃんには無料で離乳食やミルクが、母親には400円で地元湘南の野菜やサポート企業から届く余剰食材などを使った料理が提供される。