1. 2024/03/22(金) 17:52:11
■高卒で働くメリットは大きい?
高卒で働くと、進学資金は考えなくて済むでしょう。労働者福祉中央協議会が2022年に実施した「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」の結果によると、奨学金利用者の平均借入総額は310万円となっています。
しかし、紹介したように学歴による生涯賃金の推計データをみると、310万円を大きく上回る差が生じています。結果的には、大学を卒業してから就職したほうが、経済的メリットが大きいとも考えられます。
高卒者は大卒者と比較して、早めに社会人となれるメリットがあります。ただ、必ずしも大卒者よりも早く昇進できるとは限らないでしょう。高卒者は大卒者と比べて、従事可能な業種や職種の選択肢が狭くなる傾向があります。大幅な昇進が期待できる企業や職種に就職できるかは不透明です。
また、経験年数よりも学歴により業務内容や役職を決定する企業があることも否定はできません。そうした傾向は、学歴による月給や生涯賃金の差からもうかがえます。
高卒者は大卒者と比較して、月給では10万円ほど、生涯賃金では最終的に6000万円ほどの差が出るといったデータや推計は無視できません。
一方で、子ども本人の意思や選択も無視はできないでしょう。親としては心配でも、最後は本人の意欲や判断に委ねるのも親心といえます。
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学歴で収入は決まる?