1. 2024/03/14(木) 12:12:43
都内に家を買ってしまって、地方にもう一つという余裕はない、あるいは、自分の職種は東京にしかないというのなら、仕方ないでしょう。ですが定年を過ぎ、子どもも独立したのに、地方都市移住を選択肢に加えないというのは、もったいない話です。おそらくそういう人は合理性よりも、「自分は東京に住んでいる」という優越感が大事なのです。そういう人は、近所の人がスイスのジュネーブだとかハワイだとかに移り住むと聞くとうらやましいけれど、松本や那覇だと「自分のほうが勝った」と安心するのかもしれません。確かにジュネーブもハワイも素敵な場所ですが、物価は高いしコンビニもなく、日本の地方都市のように便利で住みやすくはありません。
松本に来たスイス人に、住むならジュネーブと松本のどちらがいいか尋ねたら、言葉の問題がない限り松本を選ぶでしょう。「田舎を見下す」という日本特有の偏見のない外国人の目から見たら、日本の地方都市は、どこに行っても住みやすく、魅力的なのです。「地方都市は教育環境が良くない」という、これまた集団幻想のような思い込みがあります。ですが、東京で「名門」とされる中高一貫校に入ったところで、英語が話せるようにすらなりません。日本の偏差値も、日本というガラパゴスの内側でしか通用しません。結局、有名校を卒業したいというのも、田舎を根拠なく見下すのと同じ、「東京しか知らない田舎者」の発想です。
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田舎暮らしとも首都圏での暮らしとも違う。利便性も快適さも都心での生活以上のクオリティ、豊かな自然と食生活、仕事はリモートでOK……。定年後でもよし、今すぐでもよし。あなたが知らない地方都市移住の魅力とは――。