1. 2024/03/08(金) 09:34:36
妹は22年9月に退院し、家族と同居して通院治療を続けたが、薬の服用を拒否するようになり、状態はさらに悪化。年末には母親(70)の頭を拳でたたき、カッターナイフでふすまを切りつけたこともあった。
男は3交代制の勤務で、夜勤明けなどには通院に付き添っていたが、妹の母親への当たりが激しくなり、男への負担が大きくなっていた。さくら市地域共生センターの職員は男から「もう面倒をみるのは難しい」と相談されたが、福祉施設に預けられないほど状態が悪く、入所には至らなかったという。
男は妹の主治医にも相談したが、病床に空きがないなどとしてすぐには入院できなかった。主治医は、妹が自分や他人を傷つけようとした場合、警察に保護を求めるよう勧めたという。
23年1月1日、男が妹の保護を求めて110番。警察官に状況を説明したが、目の前で自傷行為などがあったわけではなく、保護を断られた。「それ以上、頑張る気力はなかった」という男は7日後、妹に入院を拒否されたのを機に殺害した。
「だめだとわかっていたが、妹への恐怖感と絶望感が勝ってしまった」と説明する男に、弁護人が「当時に戻れたらどうするか」と問うと、「思いつかない。教えてほしいくらいだ」と声を震わせた。
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