1. 2024/02/26(月) 18:18:03
女性は3年間に手術を10回受け、入退院を重ねた。骨盤がもろくなり、右足をかばうため気楽に歩けない。生きがいだったヨガの指導や家業の手伝いをやめた。「自分も周りも人生がめちゃくちゃ。同じ思いを誰にもしてほしくない」。
返納者にはタクシー運賃割引などの特典があるが、地域によっては車がないと暮らせない高齢者もいる。
安佐北区の自動車学校で高齢者講習を受けた女性(85)は「買い物帰りにバス停から歩くのはつらい」と話す。周囲に返納する人が増える一方、外出が減った人がいるのも気がかりで「元気なうちは運転したい」とする。
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…事故は21年4月、安佐北区内の病院の玄関で起きた。女性は、突っ込んできた車と建物の壁に下半身を挟まれた。手術後に医師から「右足の指がなくなっている」と告げられた。 運転者は、病院から約10キロの団地に住む84歳(当時)の男性。関係者によると、アクセルとブレーキを踏み間違えたという。認知症の兆候がありながら「病院通いにも車が要る」と周囲の反対も意に介さなかった。事故後、過失運転致傷の罪で禁錮1年4月、執行猶予3年の判決を受けた。