1. 2024/02/22(木) 15:11:47
――ボスさんがCEOとしてブランドを率いたこの十数年の間に、ヴァン クリーフ&アーペルは圧倒的な成長力を示しました。何が成功に結びついたのですか。
「私どもは一貫してブランドのDNAを尊重し、先人の手仕事を継承しながらもの作りをしてきました。成功の秘訣はこれに尽きます。我が社の商品は古びることがありません。例えばアイコン的なジュエリーの『アルハンブラ』が誕生したのは1968年です。最新の商品ではなく、息長く愛されてきたアイテムが現実に我がブランドを支えているのです」
「ヴァン クリーフ&アーペルは今、非常に若い世代から高齢の方にまで顧客層が広がっています。これだけ幅広い層から支持される理由は、何よりも品質の高さにあると言っていいでしょう。デザインは四つ葉のクローバー、花、蝶(ちょう)など自然界の普遍的なモチーフを用いて、多くの人が気に入る軽やかさ、かわいらしさを表現しています。こうしたデザインが、優れた職人の手になる伝統技術により、高い品質のジュエリーや時計として具現化されるのです」
出典:newsatcl-pctr.c.yimg.jp
「キーワードはタイムレスです。例えば『アルハンブラ』『ペルレ』といった人気のコレクションは、タイムレスなジュエリーだからこそ若い層に喜んでもらえていると考えます。洋服やハンドバッグは流行の品を欲しがる人も、ジュエリーに関しては、長く愛用できるアイコン的なデザイン、一生使える宝石を好む傾向があるようです。実際に私が若いお客様と交流していてもそう感じます。スマートフォンやスニーカーは最新のものを求めていても、ジュエリーになると本当にタイムレスな作品を望んでいる方が多い。一般的に若い層は刹那的な流行、使い捨ての文化を好むというイメージで見られがちですが、私はそうとは限らないと思いますね」
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仏高級宝飾品ブランド、ヴァン クリーフ&アーペルは今、世界でもっともめざましい成長を遂げているジュエリーブランドといえる。日本でもその人気ぶりはすさまじく、ブティックや百貨店の店頭では、四つ葉のクローバーがモチーフの「アルハンブラ」をはじめ多くのアイテムが常に品薄状態。新作の争奪戦が熱を帯び、セカンドマーケットでも高値で取引されている。