1. 2024/01/22(月) 11:35:24
筆者は5年ほど前まで某百貨店で販売員をしていました。当時は個人に課せられる目標はありませんでしたが、ブランドごとの月予算(売上目標)があり、同じブランドを担当する販売員全員でその目標を目指していくことになっていました。個人ノルマはないものの、各販売員による売上、いわゆる「個人売(こじんうり)」は数か月に一度発表されます。当時、個人売上はフロアごとにランキング形式で張り出されるようになっていました。
表彰などがあるわけではありませんが、自分が個人売上ランキングの上位にいるとやはりうれしく、やりがいを感じられるものです。
(中略)
忘れてならないのが“お局様(おつぼねさま)”の存在です。筆者の職場には10年以上勤務しているお局様(つぼねさま)が存在し、その日の売り場の雰囲気は彼女の機嫌次第で作られていました。
上機嫌で周囲に世間話を振る日もあれば、不機嫌で何かにつけて細かく指導してくる日もありました。
彼女にはお客様も多く付いているため、何だかんだ商品をたくさん売ってくれます。また、百貨店の担当者の前ではとても愛想のいい人で、百貨店とテナントの間を取り持つ「折衷業務」もくまなくこなします。そういう意味では、仕事のできる人でもあったと言わざるを得ないのですが、彼女に対して誰も何も言えないというのは決して望ましい状況ではありませんでした。
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アパレル店員に売上ノルマはあるのか? 人間関係はどんな感じなのか? お局様の存在は? 知られざる内容を、かつての販売員が紹介します。