1. 2024/01/20(土) 15:28:29
潮目が変わったのは、2019年に東大阪市のセブンーイレブン・オーナー、松本実敏さんが本部の了解を得ないで深夜営業からの撤退に踏み切ってからだ。奥さんが亡くなって、もう夫婦交代で深夜帯をカバーするのも無理になっていた。本部が認めてくれないまま強行すると、セブン本部は松本さんを契約解除にし、商品の供給をストップ。休業を強いられても店を明け渡さなかったので、本部は駐車場部分に小さな直営店を出すほど苛め抜いた。
そんな泥沼化がかえって話題になり、世論に押される形で、ついに公正取引委員会が「24時間営業の強制は、優越的地位の乱用になりかねない」と意見表明。さらに、経済産業省が「コンビニのあり方検討会」を発足させるに至って、ついにセブンーイレブン本部も、「(24時間営業を止める)時短営業に関するガイドライン」を出し、事前協議のうえでの24時間営業からの撤退に路を開いた。
コロナ禍もあって深夜の客はさらに激減、私の勤務店も午前6時開店、深夜1時閉店に切り替わった。「24時間営業を続けさせられていたら、とっくに赤字だったろう。松本さんは恩人だけど、本部はいまも裁判しているから大きな声では支持できない」という。
また、さらに人手不足が続くようなら「文字通り、午前7時開店、午後11時閉店のセブンーイレブンに戻る。きっとそれが趨勢になる」とオーナーは言う。
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今年で50周年を迎えるセブンーイレブン・ジャパン。