1. 2023/12/26(火) 12:17:24
「学校では忘れ物・失くしものが多く、興味を持ったことを繰り返し何度も話すので『くりかえし』というあだ名でいじめられっ子でした」
「そのまま地元の公立学校に進学したらいじめ殺される」と思ったM氏は、親に頼み込んで神奈川県の中高一貫の名門私立学校に進学した。
現役で中央大学法学部法律学科に合格したM氏は、高校の頃に学外で設立したサークルを母体とした有限会社を立ち上げる。しかし、会社は友人や親からの借金で清算しなければならなくなった。せっかく入学した大学だが、会社を清算する手続きの中でうつを発症し、退学してしまう。
うつを発症して以降は、2〜3年働いては適応障害を起こし、2〜3年ひきこもるという生活を送る。就職とひきこもりを5回ほど繰り返した頃、友人の親の介護の相談に乗ったことで自身の発達障害に気付くことになる。
「2012年〜2013年頃でした。友人が親の介護でうつ状態になり、手伝うことにしました。親の介護で友人は“ポンコツ”に一時的になっていると思っていましたが、親御さんが亡くなっても治らない。そこでググってみたら、発達障害の可能性に行き当たりました。だけど、それは僕にも当てはまりました」
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「発達障害」が知れ渡り、多くの報道を一般の人が目にするようになって久しい。だが、子どもに対するサポートや支援は充実しているが、成人の発達障害者へのそれはとても少ない。その現状を「みどる」中高年発達障害当事者会の代表を務め、延べ1,500人の発達障害者の相談に乗ってきたM氏(57歳男性)に聞いた。