1. 2023/12/22(金) 10:40:43
ニーズの多様化という意味で近年の大きな特徴といえるのが、デリケートゾーン(Vライン・肛門周囲・男性器周囲)の脱毛を希望する人が増えていること。同院では2017年に「介護が必要になったとき、排泄後の拭き取りや清拭時に介護者(第三者)に対し負担をかけないよう、毛が黒いうちにあらかじめアンダーヘア脱毛をしておく」ことを「介護脱毛」と命名。これをきっかけにアンダーヘア脱毛は広く知られることとなり、女性の間で希望者が増加。その後、男性にも需要が拡がり2017年から2021年の5年間でアンダーへア脱毛の契約をした40歳以上の男性患者数は5.8倍に増加したという。「希望される一番の理由は、パートナーからの薦めやテレビなどのメディアを通して知ったことが挙げられます。『介護脱毛』については、今、新しい2つの傾向を感じています。1つは、“最期まで自分らしく生きたい”と考える方の増加、2つ目は“自分の身体と心のため”に希望する傾向が強くなってきていることです」
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かつて美容クリニックで行う「医療脱毛」といえば、女性のものというイメージだった。だが、近年「男性脱毛」の需要が高まり、2013年から9年間で脱毛を望む患者が212倍に増えたというデータもあるほど。その理由は、「男性だっていつまでも若々しくありたい」「ビジネス上の身だしなみ」といった男性美容ブームの流れを汲む“美の追求”から、介護を前提にした“将来への投資”など、さまざま。多様化する男性脱毛需要とその裏にある令和の男性の美意識の変化をさぐった。