1. 2023/12/15(金) 09:42:57
今回の判決を受けて、記者会見を開いた幾原さんは「こちらの言い分がほぼすべて認められたと解釈していて、判決には満足している」と評価した。
「トレースだという主張は荒唐無稽で、線は重なっていない」 「送られたメールは電話帳1冊くらい。はっきり言って嫌がらせ」
出典:storage.bengo4.com
あるスポンサーは、幾原さんに「ほかのクリエイターに矛先が向かうから、表立って味方だと言えない」と苦しい胸のうちを明かしたそうだ。
「スポンサーやクライアントが問題を抱えていると考えて、私から距離をとるのは当然のこと。被告はそれをよくわかっている。卑怯な行動だ。やれば、私が困るだろうと自覚しているんです。どこかで成功体験を重ねているからこその行動だ」
民事の判決をもって、業務妨害やストーカー規制法違反などで被害届を提出する考えだ。
「この種の迷惑行為はとても多いが、SNSで盗作行為と主張されたり、取引先にメールで虚偽申告された側はどのように対処したらわからない。裁判で判例を作ろうとしたのは、毅然とした態度を示すことで一定の抑止にしたかったのと、業界内で対応の経験を共有したかった」
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『少女革命ウテナ』や『輪るピングドラム』など、人気のアニメ作品を手がけたクリエイターの幾原邦彦さんが、見ず知らずの女性から「イラストが盗作された」と主張されて、取引先にメールを送られるなどしたとして、慰謝料など440万円をもとめた裁判。東京地裁立川支部(加藤紀子裁判官)は12月13日、名誉毀損や業務妨害があったと認めて、女性に121万円の支払いを命じた。 幾原さんにとっては、「盗作」という主張はまったく身に覚えのない「荒唐無稽」なものだったが、放置できなかった。その胸に去来したのは、多数の死傷者を出した「京アニ事件」だったという。