1. 2023/12/14(木) 11:45:36
「中3になってすぐの頃、サトルは『担任が嫌なので、クラス替えをしてほしい』と言っていたんです。あまり、誰かについて批判的なことは言わなかったので驚きましたが、その時は特別なこととは思わず、『それは難しいと思うよ』と言ってしまいました。しばらくしてまた『担任の先生が嫌だ』と言った時も、『中学生最後だから今年は先生とではなく、友達と思い出をつくる方が楽しいよ、社会に出たらもっと色んな人がいるよ』って言ったんです。その後は担任について何か言うのは聞いたことがありません。あれが深刻なSOSだったのだと思うと、後悔してもしきれません」(アカネさん)
生前、サトルさんは友人とのLINEでも、担任に対する恐怖を吐露していた。実は、夏休み明けの宿題の件以前にも、少なくとも2回担任Zから叱責されていたのだ。
1回目は、友達と4人で昼休みに屋外で遊んでいて、家庭科教室の窓ガラスにボールを当ててしまったのが理由だった。見つかったその場で叱責されたのち、放課後にも職員室で学年の教員たち一人一人に怒られ、担任Zにも叱責された。サトルさんを含めた4人中3人が泣いていたという。中学3年生の男子を泣かせるほどの強い指導だったということになる。
担任Zの怒鳴り声については、後に音声データがあることがわかり、何を話しているかは聞き取れないもののかなりの声量であることがわかる。市の教育委員会が設置した第三者委員会による調査報告書では「地声が大きかったことから、扉が開いた際に、これらの声が3年職員室外に聞こえた可能性がある」とされた。この罵声は複数の保護者に問題視され、改善を求められた。
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鹿児島市の中学3年生だったサトルさん(仮名、当時15歳)が2018年9月3日、夏休みを終えた始業式の日に自宅で自殺した。この問題に関し、母親のアカネさん(仮名)が、担任の女性教諭Zの指導が、自殺の原因になったとして市を相手に、約6580万円の賠償を求めて、12月14日に提訴する予定だ。女性教諭Zは、サトルさんが宿題を提出しなかった理由を聞こうともせず怒鳴り声をあげ、かつ「第一志望は、大丈夫なのか?」などと進路に関する不安をあおったという。(一部抜粋)