1. 2023/12/03(日) 22:46:16
採卵は15分間だったが、ひたすら長く感じた。事前に看護師から「生理痛と同じくらいの痛み」と聞いていたが、筆者には生理痛の10倍近い痛みに感じた。
事前に看護師から「みなさん採卵後は、スタスタ歩いて帰っています」と聞いていたが、筆者の場合は歩くたびにお腹がズキズキと痛み、徒歩10分ほどの帰り道が3倍くらいの労力に感じた。3、4日は痛みが残り、在宅勤務で極力動かず過ごした。完全に痛みがひくまでは1週間ほどかかった。
結局、検査から凍結までの費用は66万3000円。さらに保管料として筆者の場合は来年からは年11万円ほどかかる。仮に5年間保管したとして、東京都の助成金を最大限活用できたとしても、計91万円の自己負担は発生する計算になる。予想よりも多めに凍結できたことはうれしいが、金銭的負担は想定を上回ってしまった。
これだけお金をかけ、痛みに耐えても、必ず妊娠できる保証はない。年齢が高くなってからの妊娠・出産はリスクが高まる。「卵子凍結で安心していないで、早く産んだほうがいい」という声もわかる。それでも、自分ひとりではどうにもならないのが、結婚・出産だ。
また、ふだんあまり意識してこなかった自分の体の中に残る卵子の数、卵巣や子宮の状態も把握したことで、これまでより前向きに仕事やプライベートに向き合えている気がしている。終わってみると「やってよかった」とすっきりしている自分がそこにいた。
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先日、31歳を迎えたタレントの指原莉乃さんの告白を受けて、今年度から始まった東京都の助成金(最大30万円)に希望者が殺到するなど、関心が高まっている「卵子凍結」。現在32歳の筆者も将来への選択肢を増やしておこうと、東京都の助成金事業を活用して11月に卵子凍結にトライした。