1. 2023/11/25(土) 12:40:09
■“卵巣内の卵子の数”「20代でも40歳くらいの方の数しかない」ケースも
“ブライダルチェック”という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 妊娠・出産に影響を及ぼす体の状態を調べる検査のことです。結婚を控えているいない、パートナーがいるいないにかかわらず、将来的に妊娠・出産を考えているすべての人を対象にしています。
コースには主に以下の3つがあります。(1)血液検査と超音波検査(2)性感染症や肝炎などのリスクを調べる検査(3)妊娠・出産に影響のあるリスクを調べる検査。「将来的に妊娠を見据えているなら、血液検査だけでも受けておくべき」と小川先生はアドバイスします。
妊娠できる確率は、「卵子の数のほか、卵子の質も重要な要素」と小川先生は続けます。しかも35歳を過ぎると卵子の質は急激に低下するというから、聞き逃せません。
出典:beauty-cdn.oricon.co.jp
さらに小川先生はブライダルチェックに加え、“プレコンセプションケア”もぜひ受けてほしいとアドバイスします。プレコンセプションとは「コンセプション」=「妊娠・受胎」の「プレ」=「前」の意味。栄養、体重管理、生活習慣など、あらゆる視点から現在のからだの状態をチェックし、適切な指導のもと、日々の生活の質や健康を高めることで、出産や子どもの健康の可能性を拡げる健康支援です。
「一番代表的な例は、ビタミンB群の一種である葉酸の摂取です。体内に葉酸が少なくなると、脊椎に生じる二分脊髄など赤ちゃんの形成に異常が出ることが明らかになっています。葉酸は食事摂取だけでは足りていないので、アメリカでは主食のパンの原材料の小麦粉の中に混ぜるなどしています。残念ながら日本ではまだ葉酸摂取の重要性が広まっていないため、先進国の中で二分脊髄の子どもが減っていないのは日本だけなんです」
このように、プレコンセプションケアを受けることで、未来の家族のために心がけておいたほうがいいことや改善しなければいけない生活習慣がわかります。子どもを持つ人生、持たない人生、どちらを選ぶか現時点ではわからないにせよ、そのときに備えて自分のからだをととのえておくことは、自分の人生を後悔しないものにするための重要な助けにもなるでしょう。」
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なかなか深く考える機会はないかもしれませんが「将来子どもがほしいか」自分の気持ちに正直に向き合ってみることは大切です。子どもの選択肢を残しておきたいのであれば、「自分の身体は妊娠できる状態なのか?」現状の確認をしておくべきです。