1. 2023/11/22(水) 15:27:55
――最近の若い子はあまり恋愛に興味がなくて、恋愛コンテンツが盛り上がってないという話も聞きますね。
「でも、いずれしますからね。大人になってから、新しい衝撃を受けるのも楽しいから、その時に『aikoが言ってたのはこのことやったんや』って重なったら嬉しいなと思います」
――一方で、aikoさんの「ボーイフレンド」(2000)や「花火」(1999)を使ったTikTok動画がバズり注目を集めました。ライブにも新しいファンの子が増えていますよね。
「そうですね。私の曲を知らかった方たちがTikTokで知って、ライブ来てくれたりしていて。この前、最前で男の子が見てくれていて。『いくつ?』って聞いたら、20歳で。『お母さんから教えてもらって、そっから好きになって、友達と来た』って言ってくれて嬉しかったです。
TikTokとかでワンフレーズだけを切り取られることに、もどかしい思いをしてるアーティストの方もいると思うんですけど、私は嬉しかったですね。出会えるきっかけができたと思って。さらに、TikTokの動画をちゃんと超えられる歌を歌えるようにしたいなと思ってます。今はちょっとそれがプレッシャーですが、頑張ろうという気持ちでいます」
――恋愛を歌い続けることについて、ご自身ではどう感じていますか。
「いろんな曲を書けたらいいなっていう気持ちもありますけど、やっぱりまだ、世界平和は歌えないです。自分はまだ、世界平和を歌える人間ではないと思います。もっともっと歳を重ねて、自分のこともいろんなことも許せるようになってからじゃないと歌えないかなと思ってます。自分の正義だけじゃ書けないから、たぶん好きな人のことを書くと思います」
――その源泉が枯れることはないんですね。
「今のところ大丈夫だと思います。飽きないですし、面白いですね。音楽と恋愛が永遠に自分を振り回すんです。歌は上手く歌えなかったときは死にたいぐらいに辛いし、好きな人に思いが伝わらないときも、何でなんやろって、どう発散していいのかわからない怒りや悲しみが浮かんできます。それって、何回、経験しても腹立つし、悲しいじゃないですか。でも、そんなときにかけてもらった、たったひと言で気持ちが晴れたりもするので、やっぱすごい面白いなと思いますね」
出典:contents.oricon.co.jp
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1998年デビュー以降、一線で歌い続けるaiko。最近では、TikTokで「花火」や「ボーイフレンド」が注目され、若年層の反響を呼んでいる。今年で25周年を迎えたが、当の本人は「自分ではそんなに長いことやってる感じが全然してないんです」とあっけらかんと話す。自身の誕生日でもある11月22日に発売される「星の降る日に」から、これまでを振り返ってもらった。