1. 2023/11/15(水) 10:43:08
世界のエコロジストから注目されているコンポスト葬だが、日本が取り入れることはできるのだろうか。
「現状は難しいでしょうね。コンポスト葬の根本的な考え方は、土になって草木の肥料となることで自然に還ることです。ところが日本ではたとえ土になっているとはいえ、それを野原に撒くと、死体遺棄罪に抵触する恐れがあります。そもそも人の死体を堆肥に加工するということが“死体損壊”に当たると判断されるかもしれません」(鵜飼氏)
アメリカでもコンポスト葬が認められるのは簡単なことではなかったようだ。
「開発したリコンポースの社長は上院議員に働きかけるなどのロビー活動を繰り返し、遺体を堆肥化させるための法整備を勝ち取ったようです。地道な活動が功を奏して、現在ではコロラド州、カリフォルニア州、オレゴン州など、幾つかの州で合法化されているようです」(鵜飼氏)
+52
-5
「アメリカのシアトルにあるRECOMPOSE(リコンポース)というベンチャー企業が考案した『コンポスト葬』は、“究極の自然葬”とも言える方法です」 葬儀を終えた遺体を裸にしてウッドチップを敷き詰めた容器に入れる。これを二酸化炭素や窒素、酸素、水分をコントロールできるカプセルに収めて、バクテリアなどの微生物を増殖させる。遺体は30日ほどで腐敗し尽くし、分子レベルで分解され、その後2~3ヶ月で完全に土になるのだという。