1. 2023/10/26(木) 14:26:05
横に座って体を密着させ、頬や頭に触れてくる。耳元で「彼とはどこまでやったの?」。抱きつかれそうになったことも。欠席した社員の陰口も飛び交っていた。「行かないと私も悪く言われるかも」。嫌だけど参加せざるを得なかった。
「かわいいね、好き」「俺の第二の家族だね」。勤務中も不快な言葉を浴びた。拒絶の意思を伝えると「(裁判で)訴えてもいいよ、そっちが勝つよ」と挑発するような態度に。自分が若い頃は許された行為という意味なのか、「時代の違いだね」と受け流され、被害は続いた。
昨年8月。男性社員と妻子がカラオケに行くのに付き合わされ、抱きつかれて尻をたたかれた。我慢できず社長に相談。返ってきた言葉は「注意するけど、こういうことはどこでもあるからね」だった。
男性社員は数日後、「気持ち悪い行動だった。ごめんなさい」と謝ってきた。だけど口頭だけ。文書で謝罪したり、会社が処分したりすることはなく、釈然としない思いが募った。
その後も、職場には空席があるのに男性社員の隣のまま。姿が目に入ると怖くなり、背後に立たれると体が固まった。急に手が震え、涙が出る。夜も寝付けない。「もう無理」。昨年10月から在宅勤務にしたが不調は続き、うつ病と診断された。今年1月から休職し、服薬を続けている。
(略)
社内で同じような被害に遭っていた先輩女性社員の言葉も忘れられない。相談すると、こう返された。「あなたもストレスに強くならないと。小さな会社だから、大ごとにしたくないしね」。つらさが増した。
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