1. 2023/10/25(水) 10:16:38
かつて女性の結婚が他家への永久就職を意味していた頃、左利きとは親の「しつけ」の問題でした。特に女性は世間で人並みであることが強く求められ、右利きと同じ所作でなければ悪癖とみなされたのです。それゆえに「娘を見るより母を見よ」ということわざが、長らくお見合いの鉄則とされてきました。 若い女性の将来は母親の一挙手一投足を見ればよいとなれば、の左利きを矯正しようと躍起になるのはやむを得ません。
それにしても女性にばかり左利きに対する贖罪意識を植え付けていた、かつての日本。その余波は「男女雇用機会均等法」がスタートした1986年においても顕著でした。たとえば同年に女子学生が会社訪問した際、面談を担当した男性社員から《君は左ギッチョなの? 社は客商売だし、器具の扱いも不便になるから採用はちょっと難しいね》と告げられたという、新聞への投書がありました(『朝日新聞』1986年11月2日)。
この女子学生が憤った左利き蔑視こそ、「もう1つの女性の人権問題」そのものです。
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昔の女性は、左手に箸を持って食事をすると「親のしつけがなっていない」といわれ、お見合いのときに左利きであることがわかったら破談になることすらあったという。左手で箸を持つことの、何がいけなかったのか。左利きの女性の苦難の歴史について、日本左利き協会発起人の大路直哉氏が解説する