1. 2023/10/24(火) 22:18:50
「我々に手伝わせてくれ。君のためにできることはたくさんある。我々は君のためにここにいるんだから。みんなが君のためにここにいるんだよ。カールが何度も言っているように、君はもっと強いはずだ。我々の助けがあれば乗り越えられる。こっちに戻っておいでよ。ブラザー、戻っておいで!」
ところが男性は、思いつめたように膝を曲げて前屈みになっており、ファイエット警官が畳みかけるようにこう続けた。
「君はもっと強いはず。僕らにチャンスをくれないか。ブラザー、君が好きなんだ。ブラザー、君のことが大切なんだよ。ブラザー、僕に任せて頼ってくれよ、ブラザー。君は僕の友達だと約束する。君と一緒に闘うことも約束する。必要なことがあれば尽力することも約束する。君が好きだからな。ブラザー、私の話を聞いてくれ。分かったかい、ブラザー。」
それでも男性は膝を大きく曲げ、これまでにないほどの前屈姿勢で下を見つめ始め、ファイエット警官が「人生は美しい。太陽は美しい。君だって美しい。どうか諦めないでくれ、ブラザー…」と声を大にして訴える。
そうしてファイエット警官の説得が続く中、ESUのメンバーが両端から男性を抱えることに成功し、ギリギリのところで安全を確保した。
一方でファイエット警官は緊張の糸が切れたのか、こみ上げる感情を抑えることができず、近くの警察車両のそばまで行くとその場で泣き崩れた。そんなファイエット警官のそばには別の2人の警官が駆け寄って慰め、「素晴らしい仕事をしたよ」と肩を叩いた。
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ニューヨーク州ニューヨークのマンハッタンビルで今月5日、NYPDのカール・ファイエット警官(Carl Fayette)とエリオドロ・マータ警官(Eleodoro Mata)の2人が、高架交差路から飛び降りようとする男性の説得にあたった。 このたび公開された映像によると、男性は高架交差路沿いに設置された防護柵を乗り越え、サンダル履きで10センチほどのコンクリートの上に立ち、両手で欄干を持つことでかろうじて身体を支えているのが見て取れる。