1. 2023/10/20(金) 09:45:13
日本がキャッシュレス後進国になってしまった決定的な原因は、サービスの「広め方」を失敗した点にある。サービス開始当初に「なんか危なそう」と、特に中高年層に思われてしまった結果、キャッシュレス決済の普及につまずいてしまったのだ。日本では、何事においても、「なんか危なそう」と思われてしまったらアウトである。「なんか危なそう」な商品やサービスは、本当は素晴らしいものだとしても、なかなか利用してもらえなくなる。「すごい」「面白い」「斬新」よりも、「みんなが知っていて」「信頼できて」「ちゃんと安心できる」選択肢の方が好まれる、というのは日本ならではの特徴の1つだ。
日本の各種ペイは、サービス開始当初、〇%オフやキャッシュバックのキャンペーンで「お得」感を強くアピールしたが、それらは横断的なサービスではなく、それぞれのサービスが利用できる店が限られていた。キャンペーンや店に応じて何種類も使い分ける必要があり、ペイは「お得だけど使いづらい」ものとしても印象付けられたのだ。
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日本は、世界の中でも「キャッシュレス後進国」として有名だ。日本のキャッシュレス決済の比率は2022年に36%となったが、これは世界の先進国の中で、じつは最低水準である。欧米諸国や中国・韓国など、多くの国はすでに50%を超え、80~90%以上の国も少なくない。